大阪・関西万博 特別公演
石見神楽を創り出したまち浜田
6
19
木
開演時間
18:00〜
6
20
金
開演時間
10:30〜/14:00〜/18:00〜
会場:EXPOホール「シャインハット」
[新幹線をご利用の方]
[飛行機をご利用の方:関西国際空港]
[おろち]
記紀神話であるスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治を物語る石見神楽演目である。押しも押されもしない石見神楽を代表する演目で、石見神楽の代名詞といっても過言ではない。石見神楽面(長浜面)の製作技術の最高峰の造形である「蛇頭」と提灯にヒントを得て創りあげられた「石見神楽蛇胴」を駆使し、リアリティ溢れるダイナミックな大蛇(オロチ)の動きは観る者を圧倒し、須佐之男命(スサノオノミコト)が剣を振りかざし対決するシーンでは「石見神楽花火」を大蛇が口から吹き放ち、言葉では言い表せない豪快な舞が目の前で繰り広げられる。
神々を迎え入れる儀式舞であり、石見神楽の始まりを告げる演目。狩衣姿の舞手4人が幣と輪鈴、扇を持ち、四方を清めながら厳かに舞います。神聖な空気に満ちた幕開けの舞です。
源頼光と家臣たちが、悪行を重ねる酒呑童子を討伐する壮大な鬼退治の物語。鬼たちとの尋問や妖術を交えた決戦など、見どころ満載の大作神楽です。
豊漁と商売繁盛の神・恵比須様が、美保の御崎で釣りを楽しむ姿を、コミカルに描いた神楽。幻想的で縁起の良い雰囲気が魅力の、親しみやすい人気演目です。
日本の本州の西側、日本海に面する島根県。その西側に石見の国があり、石見の国の中心に城下町「浜田市」がある。海まで迫る中国山地の山なみと日本海の碧につつまれた日本の原風景を思わせるその地に、「石見神楽」と呼ばれる「神楽舞」がある。伝統を大切にしながらも、時代を受け入れ進化を遂げる深みのあるその舞は、観た者を虜にする。その舞の営みに欠くことができない「衣裳」「面」「蛇胴」などは浜田市で考案・創始され、特有の石見神楽文化を築き上げた。そのため、浜田市は唯一無二の「石見神楽を創り出したまち」として存在する。
1970年の日本万国博覧会〈大阪万博〉では、メイン会場であるお祭り広場において「石見神楽・大蛇退治」を披露し、その圧巻の舞は世界中の観客を驚かせた。
これまでに、国内はもちろん、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アジア、中東など様々な地域の国から招聘され、その舞を披露している。こうした活動は「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」の受賞など、浜田市の石見神楽は日本を代表する伝統芸能として評価され、50演目を超える石見神楽の演目のなかでも「大蛇」は石見神楽の代名詞であり、国内のさまざまな伝統芸能にも影響を与えている。
浜田の職人の伝統のものづくり技術によって紡ぎだされる「石見神楽面」「石見神楽蛇胴」「石見神楽衣裳」「石見神楽花火」などは、石見神楽にとって欠くことができないものである。そのすべてが浜田の職人により考案・創始されたものである。
ユネスコの無形文化遺産や国の重要無形文化財にも指定される地域の宝であり、この紙が地元で生産されたからこそ、石見神楽の「面」「衣裳」「蛇胴」などのものづくりが花開いたといっても過言ではない。
長浜土人形にルーツをもつ和紙面「石見神楽面」は長浜面とも呼ばれ、石州和紙を用いて製作される。表情豊かな様々な面は軽く強靭であり、その技術と特徴が最大に活かされ「蛇頭」が製作されている。
浜田の衣裳職人により創始された、全国にも類を見ない豪華絢爛な「石見神楽衣裳」は、金糸・銀糸を用いて、ふんだんに縫い込まれる刺繍と、龍をはじめとする伝説の生き物や動植物などを陰影によって浮かび上がらせるための「生き物」と呼ばれる立体的な刺繍が施されているのが大きな特徴である。
石見神楽と言えば「大蛇」。この舞に使用される「石見神楽蛇胴」は、浜田で考案され製作されている。この蛇胴を駆使して表現される大蛇の舞は、リアリティに溢れ、迫力があり、観る者を圧倒する。その圧倒的な印象の蛇胴は、石見神楽ばかりでなく、国内の多くの伝統芸能にも影響を与え、取り入れられている。
演出家
1972年12月18日生まれ。株式会社LDH
JAPAN所属。EXILEの振付やドームからスタジアムの演出を担当。EXILE、JSB3の他、宝塚の特別公演、舞台HIGH&LOW戦国、過去には青山テルマ、ケツメイシなど多数のアーティスト、ステージの演出をてがける。
LIVEだけに限らず、新たな角度での演出に挑戦したいと考え、今までエンタメの世界で培った知見を生かして、当事業の演出を担当。
イラストレーター
2017 年よりイラストレータとして活動。多くのミュージシャン、アパレルとのコラボレーションを経て近年、現代美術家に転身。
イラスト(特にデジタル作品)と現代美術作品の境界などそもそもないかのような意識のもと、しかし、大量消費されるイラストやその印刷技法に対する独自の解釈で現代美術作品を産み落とすことに成功。シルクスクリーン、ジークレー(デジタル版画)、浮世絵木版画。そしてハンドペインティングと多様な作品は全てがユニーク作品(浮世絵版画作品除く)。大量消費を前提にした技法であえてユニーク作品に限定することで、過去、商業品からの評価の日本文脈に一風を起こそうとしている。そこには絵柄・アウトプットの方法などスタイルのこだわりはなく、常にアップデートし続けている姿がある。昨今の都会的な女性キャラクターを描くアーティストとは一線を画すアプローチにチャレンジし続ける現代作家。
最近の主な展示に 2024 年 9 月KIAF(ソウル/アートフェア)、5 月 one.small gallery(ボストン/個展)、3 月 571 Art
Space(杭州/グループ展/)、2 月 Street Dreams Studios Tokyo(青山/個展)、Gallery
Joyana(コートダジュール/グループ展)など。
島根県浜田市から世界へ